加水分解とは
加水分解とは、スニーカー他靴類に訪れる、スニーカーの寿命のようなもの。

空気中の水分を含んで、物質が変化し、ボロボロと粉々になる現象です。だいたい10~20年ではなります。ポリウレタン素材が基本的になる原因なようです。
基本的には加水分解しないとしてもゴムが固くなったり、革やナイロン、メッシュが老朽化、プラパーツが変色、ちぎれる等も起こります。スニーカーとは時間とともに確実に劣化します。
ただ素材によって、しやすいしにくいものがなるので、そういったものをまとめてみました。
なお、ここに書かれる文章は、自分の経験、その他人から聞いたりする表現が多様されます。いわゆる噂が多く含まれます。そして保存環境によっても変わります。その点に関して一切保証はできませんので、あらかじめご了承ください。
しない素材
ゴム
まずしない素材はゴムです。ただのゴム底のスニーカーがぼろぼろと履けなくなることはないです
ただ、車のタイヤは5年くらいたったタイヤは使えないといわれます。それは、硬くなってグリップ力が落ちるからです。
確実に劣化はします。硬くなるので履き心地も悪くなります。
使われている例でいうと、コンバースオールスター、ヴァンズ類、プーマスエード、クライド等、ナイキダンク、ブレーザー等、アディダススタンスミス、オールスター等です。

PUMA the archive90681(スエード)1970年後半から1980年台前半に生産されていたプーマスウェードを忠実に復刻。当時、生産されていたユーゴスラビア製をベースに復刻した事を表現するために、当時使[…]
しにくい素材
EVA素材、ファイロン素材
EVAは結構昔からある素材、最近はファイロン素材なんかもよく耳にします。
しにくい素材として、これを使ってますとメーカーがよく口にしてきます。
ただこのような素材が含まれていても、加水分解しやすい素材が組み合わされているとそこがしてしまいます。なのでどちらかというと、しやすい素材を見ていきましょう
素材別のしやすさリスト
ビジブルエアー
ナイキの代表クッションエアー。これは加水分解しやすい代表格です。
特に目で見えるビジブルエアー、エアマックスなんかはまずなります。チューブのようなものにエアーを閉じ込めて、それを違う素材でくっつける素材がポリウレタンでなければいけないみたいなんです。大事に大事に履かずにとってたエアマックス95が履けなくなっていたなんてよく聞く話です。10年くらいが寿命です。

最新のエアマックス事情 圧倒的なボリュームのエアー 今回のエアマックス720ですが、まずはこの圧倒的なエアーの高さ。かかとは真ん中以外エアーになっていますが、4㎝あります。また、くるっとつま先までエ[…]
ビジブルじゃないエアー
目に見えないエアー。エアフォース1、ジョーダン1等見えないけどエアーが入っている場合です。
結果します。ビジブルよりかはしにくいそうですが、中身の支える支柱が加水分解で粉々になって、見た目はしてるかわからなくてもクッションがべこべこになるようです。それでも最悪履けるし、しにくいので15~20年くらいはいけるはずです。

安心する履き心地とサイズ感のエアフォース11979年にエアーテイルウインドが初めてエアーを搭載され、1982年、初めてバスケットシューズにエアーが搭載されたのがこのエアフォース1です。ナイキの歴史的にも、それと関係[…]
ポンプのヘキサライト
リーボックの代表ポンプフューリー。クッションのヘキサライトはします。がそれを包み込んでいる素材がEVA素材なのでしにくいです。最悪ヘキサライトが死んでも履けます。
接着が剥がれたりとかあっても、大事に履けば15~20年は履けるスニーカーです。

ポンプフューリーにも使われているヘキサライトリーボックのクッション技術、ヘキサライトについてです。ポンプフューリーに搭載されていることで有名で、そのおかげで今でも体感することがあるクッション。90年代前半か[…]
ニューバランス
クッションの素材によります。大体en-capが使われていますがこれがします。早ければ10年くらいで。クッションの構造上ポリウレタンが含まれます。加水分解の代表格です。
あと576等のc-cap。1700等のアブゾーブはしにくいと言われています。ただen-capとの複合クッションだったりもするので、ニューバランスは基本すると考えておいた方がいいです。
ちなみにニューバランスはリペアをやっていて、クッション粉々になっていてもそこだけ修理してくれます。高いm番台ですけど。

主要なクッションニューバランスのクッションにも色々と種類がありますので、主要のまとめてみました。ENCAP(エンキャップ)ニューバランスのスニーカーの中でも一番多く使われているクッション。EVA素材[…]
プーマセル
最近売り出し中のセル。ごめんなさい、見た目的に多分します。情報が少ないので確証ないです。
ただ前に某動画で、プーマの偉い方が出てて、昔のセルヴェノムが変色はしててもそのままの見た目であったので、そうとう加水分解しにくいかと。履けるとも言ってたような気がします。

セルとはプーマのクッションテクノロジー、CELL(セル)。90年代後半のランニングシューズに使われていました。6角形の細胞のようなハニカム構造で作られており、その空間の空気でクッションするのではなく、仕切りの細胞自体でクッ[…]
アシックス
これも確証はないですが、当時のゲルライト3がまだ履ける状態で残っていると噂を聞きましたので、アシックス全般しにくいと思います。見た目的にもビジブルじゃないので履けそうですよね。
最近のハイパーゲルライト、ゲルクオンタム360のゲルソールなんてちょっと怖いですけど。最近の素材は何十年もたった実物がないので、はっきりわからないですけど。

アシックスの代表作ゲルライト3のレビュー ゲルライト3 afew・beamsコラボ オレンジ鯉1990年に誕生。asicsの代表作、GELを搭載したランニングシューズの第3弾。 アシックスを代表するモデルで[…]
アディダス ブースト
これも何十年もたった実物がないので、はっきりわかりませんが、メーカーいわく加水分解はそうとうしにくいそうです。いくら履いてもへたらないですしねブーストって。一応噂です。

アディダスのフラッグシップモデルアディダスの革命的なクッションシステム、ブースト。発泡スチロールのような見た目から、適度なクッショニング、そしてなにより弾むような大きな反発力が生み出される画期的なクッションです。そ[…]
何年でも長く靴を履きたい
色々まとめましたが、メーカーいわく、昔のモデルも復刻する際に加水分解しにくい素材や構造にしていると聞いたことがあります。なので昔のモデルよりはしにくくなっているはずです。
ただ、クッション以外にも革など素材にも劣化など寿命はあります。
日本は寒暖差が激しく、多湿な気候なため加水分解が起こりやすい気候です。正直起こるのは仕方ないです。
そのスニーカーとの思い出は、時間ではなく、愛なんじゃないかと思います。
