プーマの歴史ある一足、クラック
プーマの有名なスニーカー、スエードよりも前に作られた、そもそもスエードの原型となった靴が、今回のクラックです。
1960年代に作られた、プーマで初めてスエード素材を使った靴でもあります。
1968年メキシコオリンピックで、陸上200mで金メダルを取ったトミースミスらが履いていて、表彰台でこのクラックを脱いで掲げ、その後黒人差別への抗議のポーズをとったことで有名です。
プーマの歴史の中でも、重要な一足であるのがこのクラックです。
今回レビューのこのカラーはビリーズさん限定みたいです。(紐は緑がデフォで、ダイソー白シューレースを付けています。)
ディテールと履き心地
全体は上質なレザーが使われています。
90681(スエード)のような履いて気持ちいいスエードレザーです。
レザーの凄くいい匂いがします。
毛足は結構短めです。
トー部分とサイドに補強部分があります。
フォームストリップはしわレザーになっており、これはビリーズさん限定カラーだからかよくわかりません。
ヒールタブには、昔のロゴのプーマキャットと、プーマ創設者のダスラーさんのDが入ります。
ちなみにアディダスの創設者のダスラーさんとは兄弟です。
重さと靴底の高さ
重さは326g。スエード等よりちょっと軽め。
かかとの底の高さは2.5㎝。同じようなコートタイプだと同じくらいで薄めです。
その他の細部
ライニングは結構すべすべな天然レザーが使われています。
気持ちいい。
また、レザーの裏に裏地がこんな感じ入っていたり。
タン裏にサイズ等がこんな感じで入っています。メイドインヨーロッパみたいですね。
サイズ感
普通のスエード等と同じくらい。
90681はかなり幅が狭めでしたが、このクラックはそうでもありません。
レザーも柔らかいので、全く窮屈感はありません。
ナイキであれば、ダンク、エアフォース1辺りと同じサイズでいいかと思います。
プーマクラックについて
今回この復刻になるまで、プーマクラックというモデルをしませんでしたが、すごく歴史のある、偉大なスニーカーです。
昔この靴で200m全力で走って、金メダル取ったって、今からしたら考えられないですけどね。